AdSense収益公開、実は規約違反ではない?

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巷ではGoogle AdSenseの収益を公開することはなんとなくタブーとされていますが、その理由の一つとして挙げられることが多いAdSenseの利用規約を掘り返してみました。

こんにちは、makotoです!

ブロガーやYouTuberの収益源の一つとしてよく知られているGoogle AdSenseは、適切に設定しておくことで自動的に広告を表示し、ブログや動画から収益を生み出す心強いサービスです。

しかし、便利な反面でGoogleによる鉄拳制裁が行われるというリスクも抱えています。

AdSense利用時のリスク

私が勝手にそう呼んでいるだけですが、鉄拳制裁というのはすなわち一部のサイトや動画の収益無効化を指しています。

最悪のケースではAdSenseアカウントの無効化というのもあります。

もし、アカウント無効という処置となれば今後AdSenseを利用するのは不可能ですし、それまでアカウントに蓄積されていた収益はすべて没収となってしまいます。

当然そのような事態は避けたいものですが、収益の無効化や剥奪に直結する最大の理由はGoogle AdSenseオンライン利用規約やポリシー違反にあるのです。

AdSenseに定められた規約・ポリシーとは?

AdSenseを利用するにあたって守らなければならないルールはいくつかあります。

  • Google AdSenseオンライン利用規約(以下、AdSense規約)
  • コンテンツポリシー
  • ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン
  • 広告掲載に関するポリシー
  • EUユーザーの同意ポリシー
  • AdSenseプログラムポリシー
  • Googleブランド設定ガイドライン

結構多いですね。

これらの規約・ポリシーに対して重大な違反が認められる場合には、段階的あるいは一発で収益化の停止やアカウントの無効化が行われてしまうのです。

ここにどのような内容が書かれているかというと、例えば広告を貼るときのルールとして以下のように定められています。

  • 404ページに表示しない
  • 広告を主コンテンツにしない
  • サイトのコンテンツと間違えるような配置をしない
  • 広告の上に被るような要素を配置しない etc.

ごく当たり前のものから気付かないと違反してしまいそうな内容まで細かく決められています。

これらのルールには広告の配置方法以外にも様々な制約が書かれていますが、その中でも誤解されがちなのが今回の本題である「AdSenseによる収益の公開」です。

AdSense収益公開はBAN対象?

実はAdSense規約で収益を公開することは公式に認められています

なぜそう言えるのかというと、AdSense規約第11条の最後の文にその根拠があるのです。

本第 11 条にかかわらず、お客様は、自らによる本サービスの利用によりもたらされた Google による支払総額を正確に開示することができます。 

AdSense オンライン利用規約

つまり、AdSenseで得た収益の総額を公開することは権利として認められているということです。

ただし、支払総額を開示することができる」のであって、その他の情報の扱いには注意しなければなりません

それはこの第11条の内容にも関係しています。

AdSense規約第11条は「秘密保持」に関する内容になっていて、全文は以下のようになります。

11.秘密保持
お客様は、当社の事前の書面による承諾なく Google 機密情報を開示しないことに合意するものとします。「Google 機密情報」には、(a)本サービスに関連する一切の Google のソフトウェア、技術および文書、(b)本サービスとの関係において広告媒体の実績に関連したクリックスルー率その他の統計、(c)本サービスにおける非公開のベータ版機能または体験版機能の存在、それに関する情報、またはその規約ならびに(d)Google により提供されるその他の情報であって、機密であると指定されるか、それが提示される状況において通常機密とみなされるものが含まれます。Google 機密情報には、お客様による本サービスの利用より前にお客様にとって既知であった情報、お客様の責によらず公知となった情報、お客様が独自に開発した情報、または第三者によりお客様に適法に与えられた情報は、含まれないものとします。本第 11 条にかかわらず、お客様は、自らによる本サービスの利用によりもたらされた Google による支払総額を正確に開示することができます。

AdSense オンライン利用規約

簡潔に言えば…

  • 広告単価
  • クリック率
  • ページごとの収益
  • 1クリック当たりの収益
  • ベータ機能の存在

などは明かしてはならない情報であるということです。

これらの統計情報はGoogleがサービスを展開する上で機密情報として扱うものなので、ユーザーが勝手に公開することは認められていません。

なぜ収益公開はダメとされているのか

私なりに考えた結論として、これには理由が二つあると思います。

美徳として

まず、一つ目の理由は日本人の美徳的な考え方です。

どちらかというと日本人はお金の話を大っぴらにするのを「良くないこと」として捉えがちです。

また、広告収益は楽に稼げる不労所得というイメージが先行し、叩かれやすい傾向になるのでそのリスクを避ける意味合いもあると思います。

誤った収益公開によるBAN

次に、二つ目の理由は収益公開の仕方です。

収益を公開するときに数字のみを載せるのと画像を一緒に載せるのでは、後者の方が説得力がありますし、人の目にも留まりやすくなります。

しかし、AdSenseのトップページをそのままスクショして掲載するのは非常にリスクが高いのです

なぜなら、トップページに表示されているのは支払総額ではなく、未確定の推定収益だからです。

しかも、その下にはGoogleが機密情報としているような統計情報が掲載されていることが多いため、意図せずにそれらの情報を公開してしまう恐れもあります。

そして、それに気づかずにスクショを公開した結果、BANされるユーザーが出れば「収益公開=規約違反でBAN対象」と誤って捉えられてしまうでしょう。

最後に

つまり、支払総額を正確に公開する分には、お咎めなしというわけです。

そうとは言っても、本当に収益公開のリスクはないのか?と気になる方もいるかもしれません。

当サイトの先月のAdSenseによる支払総額は 2,111 円でした。

もし、広告がつかなくなっていたら、そういうことです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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