リズムゲーム(音ゲー)をプレイするときに一回はBluetoothイヤホンならコードが邪魔にならないし便利では?考えたことがあるのではないでしょうか。
こんにちは、makotoです!
音ゲーするときにコードがひっかかって邪魔になったり、最近の多くのスマホがイヤホンジャックを廃止していたりして、ワイヤレスイヤホンでプレイ出来たらいいんじゃないかと思っていました。
しかし、その夢は早々に打ち砕かれることになりました。
手持ちのワイヤレスヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホンで試してみたところ、遅延が大きすぎて快適にプレイできないのです。
そこで、遅延の原因となっているBluetoothコーデックについて検証してみました!
Bluetoothコーデックの違い
Bluetoothには様々な伝送方式が用意されています。
詳細が知りたい方は過去記事で深堀しているのでそちらを参照していただきたいのですが、ざっくり説明すると対応しているコーデックによって音質や伝送速度に差があります。
対応しているコーデックはワイヤレスイヤホンの価格などで異なってきますが、一般的には安い製品はSBC/AACのみに対応しています。
値段が上がるとそれに加えてQualcomm? aptX™シリーズに対応していることが多く、このaptXはSBC/AACに比べると伝送が速くて高音質です。
音ゲーのプレイに求められる条件
リズムゲームは流れている音楽に合わせてタイミングよくノーツをタップしたりスライドしたりするゲームなので、当然遅延は許されません。
しかし、ワイヤレスイヤホンでプレイするとBluetoothで繋がっている以上は多少の遅延が発生してしまいます。
そのため、Bluetooth接続でも快適にプレイするためには、遅延がより少なくなるようなワイヤレスイヤホンを選ぶことが重要になります。
遅延が許容範囲に収まっていれば、ワイヤレスイヤホンであってもプレイに支障が出ないからです。
検証したイヤホン・ヘッドホン
たくさんのイヤホンやヘッドホンを買うことは難しいので手持ちの中でBluetoothコーデックが異なるものを選んできました。
- AAC → Anker Soundcore Liberty Lite
- LDAC → SONY MDR-1ABT
- aptX → ag TWS04K
一部機種が古いので、参考までに性能が近いリンクを貼っておきます。
LDACというのはSONYのコーデックでハイレゾ級の音質を伝送できる技術ですが、その分伝送速度も低下するので検証する前に何となく結果が見えています。
ちなみに、使用するスマホはこれらのコーデックすべてに対応したXperia 1で、プレイしたのはミリシタです。
LDACに対応しているのはSONYのXperiaくらいしかないのでは…。
どのコーデックが最も伝送が速かったのか
では、早速検証結果をお伝えしたいと思います。
あくまで素人の検証なのでガチガチの結果が知りたい方はプロの記事を参考にしていただきたいのですが、感覚的には以下のようになります。
- LDAC → 論外
- AAC → プレイできなくはないけど厳しい
- aptX → 調整次第では普通にイケる
まず、LDACは予想通りの結果となりました。遅延は1000ms前後とされているので、1秒もずれていればタイミング調整してもカバーしきれません。
そもそも速度ではなく音質にこだわったコーデックなので当然の結果ではあります。
次のAACはプレイできなくはないというレベルです。
音楽とノーツのタイミングを合わせることはぎりぎり可能ですが、ノーツをタップしたときのシャンシャン音は消したほうが良いです。
前のノーツの音が次のノーツをタップしたときに聞こえるなんていうことはザラにあるので、音を頼りにプレイするのは難しいかもしれません。(音ゲーとは…)
最後の希望、aptXは悪くはないという感触でした。
実は、音楽とノーツの流れてくるタイミングを合わせる必要があるのはAACでもaptXでも変わらないのですが、タップ音がどれくらい遅れてくるかに差があります。
AACに比べて伝送が速いaptXはタップ音の遅れが小さいので、タップ音を消さなくてもイケます!
ただし、微妙な調整と妥協が必要です。
タイミング調整のコツ
aptXであればほとんど気にならない程度まで遅延をなくすことはできますが、タイミング調整にちょっとしたコツがあります。
いくら遅延が小さくなるといっても遅延はあるので、ノーツが流れてくるタイミングを音楽とぴったり合わせてしまうとノーツのタップ音が遅れて聞こえます。
曲調がゆっくりな音楽であればそこまで問題になりませんが、最上位レベルのMillion Mixまでくると違和感があるんです。
そのため、音楽とノーツの流れてくるタイミングとノーツのタップ音を感覚的に合わせるには、ノーツをタップするタイミングとノーツのタップ音が鳴るタイミングの間に音楽が流れるようにするのが最適になります。
何言ってんだという感じですが、幸いアプリのタイミング調整でその状況にほぼ近づけることができます。
もし手動で調整するのであれば、音楽が流れるよりも気持ち早くノーツが流れてくるようにすればいい具合になると思います。
注意点
ワイヤレスイヤホンを使っている場合、アプリのタイミング調整はタップして返ってくる音を元に調整することで快適にプレイできるようになります。
しかし、ここには伝送による遅延が含まれるので、見た目でノーツをタップするとタイミングが少しずれてしまうのです。
そのため、若干の違和感があったりPerfect判定が狙いにくくなるというデメリットがあるので、そこは妥協が必要になります。
aptX対応のワイヤレスイヤホン
多少のデメリットはありますが、それでもワイヤレスイヤホンでプレイするとコードが邪魔にならないので快適です!
aptXに対応していて一万円以下でも購入できる、比較的リーズナブルなワイヤレスイヤホンを紹介したいと思います。
ヤマハ Empower Lifestyle TW-E3A
ヤマハの完全ワイヤレスイヤホンです。
価格コムでは売れ筋4位、星4.62(20件)なのでかなり評価が高い製品になります。
防水性能はIPX5なので雨が当たる程度なら耐えられますが、水ポチャしてしまうと危ないかもしれません。
また、TrueWireless™ Stereo Plus (TWS Plus)という技術に対応していて、左右それぞれが直接デバイスと通信することで安定した接続が可能になります。
Anker Soundcore Liberty Air 2
リーズナブルなガジェット製品で有名なAnkerの完全ワイヤレスイヤホンです。
Ankerは様々なオーディオブランドを展開していますが、この製品はSoundcoreブランドでAmazon’s Choiceにも選ばれています。(だから良いとは限らないけど…)
黒いAirPodsみたいな見た目ですね。
防水性能はヤマハと同様にIPX5ですがTWS Plusには対応しておらず、その代わりにノイズキャンセリング機能がついているようです。
この機種ではないですがLibertyシリーズを持っている私の感想としては、なんとなく安っぽいイメージがあったものの聴いてみると思ったよりも良い音でした。
Anker Soundcore Life P2
こちらもAnkerが販売していますが、Soundcore Liberty Air 2よりもリーズナブルな製品です。
公称値では満充電からの連続再生可能時間は変わらず7時間で、ノイズキャンセリング機能も付いています。
その上、防水性能がIPX7なので短時間なら水に沈んでも耐えられることが証明されています。
(なぜこっちのほうが安いんだろう…?)
最後に
もっと安い商品もあると思いますが、安かろう悪かろうだと怖いので紹介は省きます。
もし、音ゲーをワイヤレスイヤホンでプレイしたいとお考えであれば、参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!