リモートで会議したり飲み会をしたりするようになり、WEBカメラの出番が増えたと思いますが、使う頻度が低ければスマホカメラをWEBカメラにしたほうが格安で撮影環境を用意できるんです!
こんにちは、makotoです!
昨年から一気にWEBカメラの需要が拡大し、安めのWEBカメラは品薄状態が続いています。
イマドキのノートパソコンはインカメラ付きの機種が多いと思いますが、デスクトップパソコンや少し前のノートパソコンはカメラが付いていないものも多いので、外付けのWEBカメラが必要です。
安いWEBカメラは買う意味がない?
私の使っているパソコンはタワー型なのでカメラが付いておらず、ロジクールのWEBカメラ「C922n」を接続しています。
もちろんWEBカメラを使うのが手軽で簡単なのですが、上のC922nであれば9,000円くらいの価格なのでちょっと高めです。
その代わりにスタンドが付いていて、画質もフルHD(1920×1080)の60FPSが利用可能です。
安いWEBカメラのデメリット
高い性能は要らないよ、という場合も安いWEBカメラを購入するのはあまりお勧めできません。なぜなら、映像が微妙になりがちだからです。
実は、安いWEBカメラには以下のようなデメリットがあります。
- 解像度が低め(HD画質1280×720ピクセルが上限)
- 画質補正機能が弱い
- 安いとはいえ数千円もする…
解像度が低いのはそこまで気にならないとしても、画質補正機能が弱いのは少し気になります。
WEBカメラに対応したソフトウェアで明るさや色味を調整できれば、窓からの逆光や室内照明の明るさ不足などで撮影状態が悪くても、結構綺麗に見せることができます。
また、安いものでも2,000~3,000円くらいの価格帯なので、たまにしか使わない方には痛い出費かもしれません。
安くて良いWEBカメラは?
安くて品質がそれなりに良い商品は需要が高いので、最近では常に品薄状態が続いています。特に人気なのはロジクールのWEBカメラです。
同じ見た目で型番が異なるWEBカメラが複数あります。C270n, C310n, C505の違いは表の通りです。
C270n | C310n | C505 | |
価格 | 1,800円 | 3,400円 | 3,000円 |
マイク | モノラル | モノラル | ロングレンジ モノラル |
備考 | RightLight1 | RightLight2 | RightLight2 |
どの機種も映像はHD720p, 30FPSで、画角は60°ですが、自動光補正機能のソフトウェアであるRightLightのバージョンとマイク性能に少し違いがあります。
RightLight 2はRightLight 1に比べてかなり機能が強化されているそうで、映像の良さを求めて少し高いC310nが売れています。C310nはアマゾンではステレオマイクと表記されていましたが、公式サイトで確認するとモノラルマイク搭載でした。
2020年11月に出たC505は集音機能が強化されて、遠くの声を拾いやすくなりました。また、ケーブルも1.5mから2mに延長され、より遠くからの撮影に向けて開発されているようです。
スマホカメラをWEBカメラにするアプリ
さて、いよいよ本題ですが、もしスマホカメラがWEBカメラとして使えるのであれば使う頻度が低いのに買わなきゃ…みたいなことを避けられます。
今回紹介するのはDroidCamというアプリです。
DroidCamは無料版で、有料版のDroidCamXもストアで公開されています。今回は有料版も購入して機能の違いを検証してみました。
DroidCamを選んだ理由は主に三つあります。
- 使用制限がない
- 無料なのに映像にウォーターマーク(ロゴ)が入らない
- Wi-FiでもUSBでも接続できる
無料のWEBカメラアプリは映像にロゴが入ってしまうことが多かったのですが、DroidCamは映像そのものしか入りません。
その他に、スマホのマイクで音を拾ったときのノイズキャンセリング機能やバッテリー節約機能なども付いています。インカメラとメインカメラをアプリ側で切り替えることも可能です。
DroidCamの使い方
まず、スマホとパソコンにアプリをインストールします。今回はAndroidスマホを使って説明します。
スマホアプリはPlayストアから、パソコンソフトは公式サイトでダウンロードしてインストールできます。パソコンソフトは以下の二つがインストールされます。
- DroidCam Client
- HD Mode
DroidCam Clientがスマホとパソコンの接続用ソフト、HD ModeがHD以上の画質でスマホカメラを利用するためのソフトです。
スマホのカメラは高性能ですが、無料版では480p (4:3)に制限されています。
通信状態が悪いと画質が低下してしまうのでリモート会議などで解像度にめちゃくちゃこだわる必要はありませんが、もっと高解像度が良い!という方には有料版がおすすめです。
Wi-Fiでの接続方法
同じWi-Fiネットワークに接続したスマホとパソコンが接続できます。
スマホアプリを開くと「Wi-Fi IP」と「DroidCam Port」が表示されるので、この二つの情報をパソコンソフトのConnect over WiFi (LAN)という画面で「Device IP」と「DroidCam Port」に入力します。
後は [Start] を押すだけで接続できます。
Zoomなどのリモート会議ソフトで利用するときは、Zoomの設定で [ビデオ] > [カメラ] から「DroidCam Source」を選ぶと、スマホ映像が反映されます。
USBでの接続方法
USB経由で接続するときには予めスマホの開発者モードでUSBデバッグをオンにしておく必要があります。
また、USBケーブルもデータ転送ができるものを使用します。見た目に違いはありませんが、USBケーブルにはデータ転送・充電用ケーブルと充電専用ケーブルの二種類があるので注意が必要です。
スマホとパソコンをUSBケーブルで接続してパソコンソフトのConnect over USBという画面で更新ボタンを押すと、スマホの名前が表示されます。
No device detectedと表示される場合はうまく接続されていません。
USBデバッグモードはオンにするだけでなく、パソコンに接続した際にスマホ画面に出るデバッグを許可するボタンを押さないと有効にならないので、お忘れなく。
有料版DroidCamXの違い
DroidCamでも充分な性能ではありますが、HD720p以上を利用したいのであれば有料版を購入する必要があります。現時点では500円なので、WEBカメラを購入するのに比べるとかなり安く済みます。
しかも、フルHD(1080p)まで利用できるので、そこだけ見れば上で紹介した1万円近いC922nと同じ解像度です!
有料版になると以下のような機能が利用できるようになります。
高解像度の利用
- 480p (4:3):無料版
- 720p (4:3):同じアスペクト比で解像度高め
- 720p (16:9):バッテリー持ちと解像度の高さのバランスがベストらしい
- 1080p (16:9):バッテリー消費量は増えるがフルHDで利用可能
無料版では480pでしたが、有料版ではHD720pとFHD1080pも利用できます。
カメラ調整機能
無料版と同じソフトですが、下のDroidCamX Pro Controlが利用できるようになります。
左から順番に
- ズーム機能
- カメラのLED操作
- オート・マニュアルフォーカス操作
- ミラー操作
- カメラの向き操作
- 画面撮影
- その他オプション
となっています。地味にスマホのバッテリー残量も表示されているのが嬉しいですね。
また、オプション設定画面は以下のようになっています。
この画面では映像の輝度やコントラストを変更できたり、スマホマイクの音声をブーストしたりできます。
ここで調整可能なホワイトバランスはスマホでも操作できます。無料版でもついていますが、いくつかのタイプから選択するという簡易的なものです。
- 自動
- 白熱電球
- 蛍光灯(電球色)
- 夕暮れ
- 蛍光灯
- 晴天
- 曇天
- 日陰
Zoomの補正機能も利用可能
有料版アプリを購入することで映像の解像度を上げるだけでなく映像の調整も簡単にできるようになります。
ただ、映像の調整を行いたいためだけなら、無料版でも充分かもしれません。Zoomは映像の補正機能がかなりいい感じなので、撮影環境が暗くてもうまく修正してくれます。
Microsoft Teamsにはそういう機能は今のところありません…。
最後に
無料版でもウォーターマークが入らないのはとても強いと思います。表示されてるとなんとなく邪魔に感じますもんね。
また、有線接続のパソコンにスマホをUSB接続すれば無線環境がなくてもWEBカメラとして利用できるのもいいですね。WEBカメラと使い方は同じなので、後はスマホをどう固定するか、が問題になりそうです。